「意外と女性多いんです!」女性ADインタビュー

テレビ制作現場で絶賛増殖中の女性ADさんたち。
彼女たちはなぜADになったのか、仕事は正直つらいのか楽しいのか、どんな夢を抱いているのか、
いろいろお話ししてくれました。

 

女性AD その1

篠崎優香(しのざき ゆうか)さん

東京都出身/中央大学文学部卒業
ニックネーム「しのぴー」
シオン・スタッフサービス入社 5カ月目(2016年1月現在)
担当番組:ご当地アイドルイチャイチャ音楽バラエティ「おまねきてれび」(BS12トゥエルビ)

2回転職してADに。この仕事はいかが?
学ぶことが本当に多くて、毎日新しい何かと出会ってます。飽き性の私にこの仕事は合ってますね。

篠崎さんは、ADになる前に2つの仕事を経験した転職組。ひとつめの仕事は、大学卒業後に就職したコールセンターでのテクニカルサポートスタッフ。ここで1年働いたものの、以前からの「制作の仕事がしたい夢」が捨てきれず、イベントやコンサートの制作・運営スタッフに転職。ここで夢は叶ったと思われたものの、篠崎さんのなかで物足りなさが強くなっていったそうだ。

「イベントやコンサートは本番が終わるとパッと消えてしまう。それにイベント・コンサート業界は分業化が進んでいて、自分が関われる範囲が思ったより狭かったんです。なので、徐々に“形に残る制作の仕事がしたい”と思うようになりました。それで、ネットで見つけたシオンからAD募集にエントリーしたんです」。

シオンに所属して2週間目に配属されたのが音楽バラエティ「おまねきてれび」(BS12トゥエルビ)の番組立ち上げ。制作チームにはAD2人だけという少数精鋭でゼロから番組づくりをスタートしました。学生の頃からゼロから企画して立ち上げることが好きで、ずっと続けられる仕事がしたかった篠崎さんにとって、これこそ求めていた仕事。

「最初の1カ月は帰れなくて本当につらかったけど、学ぶことが本当に多いんです。今も毎日何か新しいことに出会っています。飽き性の私にこの仕事は合っている」と彼女は言います。

そして「思っていたより多くのお仕事をまかせてもらえています」とも。ADの仕事は制作現場の縁の下の力持ち。番組企画から収録、映像データの納品までADの仕事は本当に幅広い。篠崎さんは番組企画案のタタキとなる資料づくりやクライアント企業との折衝にも携わっています。時には小道具の調達を自作することも。BS番組は予算の関係で美術さんに発注しないのだそう。「私はそれが楽しくて、少数精鋭のスタッフでゼロから番組をつくりあげていることにやりがいを感じます」。篠崎さん、本当に頼もしい。

篠崎さんは最近あることに気付いた。目指すところは、きちんとものづくりができるプロデューサーになりたいと。今はまずAP(アシスタントプロデューサー)になって勉強をし、時間がかかってもいいからプロデューサーを目指そうと考えている。「自分のつくりたい番組に責任を持って仕事したい。そして、スタッフ全体を見ながら一緒に番組をつくっていけるような人になりたいんです」

そんな私の座右の銘

インタビュー後記

スタッフ内で「姉御」の呼び声も高い篠崎さん。ゼロからつくりあげる喜びを、AD業務に就いて5カ月とはいえ、めいいっぱい体感しているようで、キラキラした目でお話ししてくれました。これまで違う業界を体験してきたからこそ分かる「テレビ業界のおもしろさ」があるのでしょう。APさん、そして名プロデューサー目指してガンバレ!!!

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女性AD その2

徳重美月(とくしげ みづき)さん

ニックネーム「とくちゃん、とくしげちゃん」
鹿児島県出身/高卒
シオン・スタッフサービス 入社7カ月目(2016年1月現在)
担当番組:「セクシーショット大百科」(NOTTV)、関西テレビ特番など

ADの仕事で、どんな瞬間がうれしい?
コツコツ準備してきたことがロケや収録で花開く時。タレントさんがツッコんでくれたらもっとうれしい!

徳重さんはテレビ制作に携わりたいと鹿児島県から上京、ひとり暮らしとADの仕事を同時にスタートしました。なんと、その前に就いていた仕事は介護職。進路を考えた時には悩んだそうです。「テレビをつくる仕事に憧れていたけれど、その時はまだあまりに遠い存在で未知の世界だった」と徳重さんは言います。卒業後地元で介護の仕事にがんばっていましたが、やっぱりテレビの仕事への夢がずっと心の奥にありました。

時折、徳重さんはネットでADについて調べていました。そこで見つけたのが「派遣AD」の道。「私は制作会社に入るよりも、派遣のADになっていろいろな番組に携われるほうが合っているかも」と直感がありました。そしていくつかの会社を比較して、シオンを選び応募しました。とはいえ、両親は両手を挙げて賛成というわけではなかったようです。でも、徳重さんの決心は固かったのでしょう。その後ひとり上京しました。

徳重さんは覚悟していました。ADの仕事は、番組のリサーチから収録、編集と、番組ができるすべての過程にたくさんある。それだけでも精一杯だし、時には先輩たちに怒られたり、物を投げられたりするんだろうなと。ところが実際は「ぜんぜん違った」のだとか。「先輩たちは間違いがあれば指摘してくれ、やり直した後にひとつひとつ教えてくれる。会議でもプロデューサーが私たちADの意見を聞いてくれる。思っていたよりお家に帰って寝られてますし、オンとオフもしっかりあります。いい職場です」。

そして徳重さんがいちばん楽しい時間は、ロケや収録の時。「バイきんぐの小垰さんやサンドウィッチマンの伊達さんにスタジオで会えたこと、そして出演者がコツコツと準備してきたリサーチ結果や小道具を使ってくれたり、時にはツッコんでくれた瞬間は特にうれしい」と言います。そして、放送後にご両親が電話をくれた時。「エンドロールに私の名前を見つけると『見たよ!』と電話をくれるようになりました。私のリサーチに感想をくれたこともあります」。ご両親、少しずつ徳重さんの仕事に理解を示してくれているのかもしれませんね。

「あ、でも両親に『セクシーショット大百科』を今制作しているとは言ってません、エヘッ」。うーん、確かにちょっとセクシーな番組ですものね。タイミングを見て、お父様にコソッと教えたら、喜んでくれるかもしれませんよ。

そんな私の座右の銘

インタビュー後記

ひとつひとつ言葉を選びながら、誠実にインタビューに答えてくれた徳重さん。前職の介護職とテレビの仕事はかなり違うけどギャップはない?と聞いたところ、「むしろ人と人が接する仕事という点で同じだと感じている」と答えてくれました。徳重さん、若いですけど、かなり大人だと思います。その芯の強さで東京ADライフ、がんばって続けてくださいね!

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女性AD その3

金子純佳(かねこあやか)さん

ニックネーム「かねこってぃ、きんちゃん」
愛知県出身/高卒
シオン・スタッフサービス 入社2カ月目(2016年1月現在)
担当番組:ヒット商品発掘バラエティ「ドランクドラゴンのバカ売れ研究所」(BS12トゥエルビ)、
ご当地アイドルイチャイチャ音楽バラエティ「おまねきてれび!」(BS12トゥエルビ)など

ADになって2カ月、どうですか?
毎日が文化祭みたいです。女性や同い年が多いこと、まだどやされたり泣かされてないこともうれしかった。

シオンのホームページにスタッフが交替で書いているブログがある。新人ADの金子さんはこのブログを見て「シオンでADをはじめよう」と決めた。「もともとテレビが大好きで、ずっとテレビの仕事に興味がありました。(前職で)携帯電話販売をしていた時も、かなり調べていたんです。ほかの人にはできないことをやってみたかった…」。

そしてADになって2カ月。幅広いAD業務をがむしゃらに覚える時期だ。金子さんは「毎日が文化祭のようです。日々何か新しいことがあって、とにかく刺激的だ」という。たとえば、バラエティ番組で出演者がクイズやゲーム、時には体を張った罰ゲームをする姿をよく見る。あれは収録の事前に「シミュレーション」としてADが試しているのだそう。時間内にできるか、安全か、そしてとにかく面白いかなどを文字通り体を張って確認するのだ。

金子さんが担当しているご当地アイドル番組「おまねきテレビ!」でも同じ。小麦粉の中から手を使わずにアメを探す、風船をお腹に入れて割る、パンティストッキング相撲をするといったバラエティ番組の王道のようなゲームを、金子さんは楽しくシミュレーションしたそうだ。「さすがにタガメやサソリを食べるのはイヤですと言ったけど、結局は…。こういうことは嫌いじゃないですね(笑)」。

多少手荒い仕事もするのがADの仕事と思っていたので、なんのことはない。それよりもオフィスがきれいで、女性が多く、同じ年も多かったことにビックリしたし、うれしかった。先輩ディレクターやプロデューサーにドヤされたり泣かされたりすることもない。「昨日の収録現場ではADが5人いたが全員女性でした」と金子さんが言うとおり、テレビ業界に女性が増えている。「やっぱり女性は気が利くし、現場でちょっとしたフォローやサポートができる人が多い。ADは女性に合っている気がする

休みの日は充電してる(寝てる)か、遊んでいるか。時には、同じ職場の女性ADと遊ぶことも。一緒に焼き肉を食べて、朝までカラオケするのが定番コースだ。好きな音楽のこと、男の子の好み、実家のペットのこと、あとたまに仕事のことも……、ふつうの女の子と変わらない話をとめどなく話すのだそうだ。ふつうの女の子だけど、ものすごい速さで仕事を身につけている時。1年後の金子さんが、どんな女性に成長しているか会ってみたいなと思う。

そんな私の座右の銘

インタビュー後記

おっとりしているようで、実は芯はしっかりしていて、自分の考えていることをちゃんと伝えられる。これが金子さんの第一印象でした。チームでものをつくり上げる職業にとって、自分の意見が言えることは必須条件だと思います。突然の無茶ぶりも楽しめてしまう金子さんのバイタリティも、必ずテレビ制作には役立つはず。焼き肉いっぱい食べて元気にガンバって!

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女性AD その4

佐藤祥子(さとうしょうこ)さん

ニックネーム「しょうこちゃん」
愛知県出身/東放学園専門学校卒
シオン・スタッフサービス 入社4年目(2016年1月現在)

制作会社勤務から派遣ADに。派遣を選んだ理由は?
働きやすい職場環境で、できるだけ長く続けたいから派遣を選びました。

佐藤さんの家族はテレビ好き。特にお笑い番組をみんなで見ていました。いつもテレビがついていて、テレビが家族のコミュニケーションの中心でした。「だから私もテレビの向こうから、誰かの役に立てる仕事がしたいと思った」という佐藤さんはテレビやラジオの制作スタッフを育成する専門学校に入りました。そこで2年生の途中からインターンとして報道番組やビジネス情報番組のADに。ここまでトントン拍子で、佐藤さんは美術の仕事にやりがいを感じていました。

でも、遠くに住むお母さんが毎日家に帰れていないのを心配していました。やはり年頃の娘さんを心配するご両親は少なくないもの。佐藤さんはお母さんの「ちゃんと帰れる仕事についてほしい」という願いを聞き入れました。そして定時に帰れる一般事務職に転職。ですが、1年やったもののテレビの仕事ほどの楽しさややりがいを感じられませんでした。佐藤さんは「やっぱりテレビが好き」なことに気付いてしまったのです。

テレビの仕事は放送後の達成感が強いんです。またいい番組をつくろうと思って、次の番組制作に向かうサイクルにやりがいを感じていました。それに友達に『番組見たよ』って言われるとすごくうれしい。そんな仕事、なかなかありません」

佐藤さんは制作会社に入り、再びADに。ところが入ってから気づいたのです、必ずしも希望の番組が担当できるわけではないということに。テレビの制作会社は数多くあり。制作会社によって得意ジャンルもさまざま。制作会社もどんな番組に就きたいか多少の希望は聞いてくれるものの、その時の社内の都合がもちろんですが優先されてしまうのです。

その職場に派遣のADの人がいました。その人は自分が仕事したい番組を希望したり、労働環境への要望などを派遣会社の担当者に聞いてもらえていました。「それにテレビ制作は報道、バラエティ、スポーツなど本当に幅広く、それぞれにノウハウが違います。途中からチェンジするとイチからの学び直しになりかねない。だから希望するジャンルの番組制作に携わることはとっても大事。それに制作現場の雰囲気も大事だと思います。私はスタッフのスキルアップを考えてくれる職場に行きたかったんです」。佐藤さんは派遣の道を選びました。

そしてたどりついたのがシオン。まだ3日目だが、佐藤さんは「こんなに女性が多い現場は初めて」と言う。「これまでの職場では仕事ができる女性がいても、男性のほうが優遇されている空気があったけど、ここはフラット。自分の仕事がしっかり評価されるという面では、言い訳できないですから、しっかりがんばりたいと思います」と意欲をのぞかせた。

「それにシオンは、ちゃんと帰れてしっかり睡眠がとれ、また明日しっかり働こう! という雰囲気がしっかりとある。おそらくAD未経験の方もシオンなら続けやすいのではないでしょうか」とも。やっぱり労働環境って重要ですよね

佐藤さんのシオン1日目はリサーチ、2日目と3日目は収録現場の助っ人。そのうち新たな番組の立ち上げに関わる予定なのだそうだ。「AD4年目で、ディレクターにつながる次のステップに来た自覚があります。自分がこれまでやってきたことを生かしてステップアップできるようがんばりたい。自分ができることをひとつひとつやった先に結果がついてくると思っていますから」。佐藤さんの夢、ここで花開けーーー!

そんな私の座右の銘

インタビュー後記

佐藤さんのご実家にはいつもテレビがついていて、お笑い番組が大好きだったという話は、「うちも同じ」と思った方が多いのではないでしょうか? そして佐藤さんのこれまでを聞いていると、テレビ業界で働くことの厳しさがうかがえます。だからこそ流されずに、気分の希望(方向性)はしっかりと持つことが必要!と思いました。佐藤さんのシオンとの出会いが、華麗なるステップアップにつながることを祈っています!

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